中圓尾 岳大さん(愛媛県連盟 西条第11団ローバー隊/株式会社椎茸祭)

簡単に自己紹介をお願いします

中学時代から気候変動に興味があり、ボーイ隊のキャンプをしながら、環境について学んでいた子どもでした。
アウトドア全般が好きで、特に週末のキャンプが好きで活動を続けていたんだと思います。スウェーデンの世界スカウトジャンボリーにも参加しました。プログラムやキャンプ生活がとても楽しかったんですけど、全世界から参加できているわけでは無いことを知って、世界の不平等なんてものを感じて帰国したことを覚えています。

学生時代はどんなことをしてきましたか

大学進学で東京にきてからは、大学ローバーの活動やNPO活動への参画と充実していました。
自分が富士スカウトで代表表敬に参加したこともあり、当日の運営スタッフとしても関わらせてもらいました。出身が愛媛なので、地元で活動を続けることが難しく、年に数回しか団の活動には参加できません。たまたま私の大学にローバー隊があったことで、スカウト活動を続けることができたと思っています。

「社会」や「仕事」ってどんなイメージでしたか

就職活動を行う中で、自分が企業に勤めていくイメージを持てずにいたんです。
そんな中、人や社会とのつながりを研究するNPOのインターンを経験させてもらいました。実は、バイトもこのNPO活動の中で紹介してもらって、インターネットで記事を書く仕事をしていました。インターネットと共に成長してきた世代なので、自分にはマッチしてましたね。
イベント運営や組織の回し方を学ぶ中で、「楽しく世界を変えていく」という社会の関わり方をしたいと考えて、今の会社に参画することに決めました。

SDGsに対して取り組んでいますか

食や自然環境に注力して、自分たちが地球のためにできることに挑戦しています。
椎茸祭では、名前のとおり「しいたけ」のうまみを抽出して、コーヒーや紅茶などのように一息つくための「飲むお出汁」を販売しています。菜食主義など、さまざまな信条の方にも飲んでいただけるよう、動物性のもの、保存料、人口添加物など、余計なものを使わないものづくりを心がけています。
事業に必要なしいたけの原木の供給にも協力できるよう、植樹活動も行っています。また、しいたけ農家も年々減ってきており、自分たちの事業にも影響しています。農家さんも生計が立てられるような工夫や協力もしていきたいと思っています。

今後の展望を聞かせてください

ものづくりの延長として、容器も再生可能なものを目指しているところです。
現在は、プラスチック容器を用いているのですが、パッケージ自体を見直していきたいです。地元に近い自治体である高知県との協働のお話もいただいています。これらが実現するように、メインの事業の他にもお金を稼ぐ事業を行いながら、実現したいことを一つずつ叶えているところです。全てが楽しいですね。

最後にスカウトへのメッセージを

自分がやってみたいこと、楽しいことを続けてください。
「ボーイスカウトをしてたら何の役に立ちますか」って質問を受けることが多いんですけど、さまざまなことが体験できるボーイスカウトって「自分のやりたいことができる」活動なのだと思います。直接的にやりたいことが見つからなくても、その経験が次のきっかけになると思います。

人には、「夢を描いて突き進んでいく人」と「夢を応援していく人」2種類の人がいると思っています。夢が無いって悩んだりすることも人もいると思うのですが、どの立場でも自分がやってみたいこと、楽しいことを続けられたら良いと思います。ちなみに私は「夢を応援していく人」、会社代表の描く夢を応援していきたいと思っています。

皆さんも「自分がやってみたいこと」を見つけてください。

Interview:2020.01.07(TUE)

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